ケルン国際家具見本市 imm2020年
2020年代の新たなインテリアトレンド
2020年でついに21世紀の20年代がスタートし、凄まじいスピードで世の中は変化していることが実感できる。この節目の年の最初に開催された国際家具見本市では今回も驚くような新作が多く発表された。
世界中から1233社が展示し、約12.8万人が訪れた今年のケルン国際家具見本市は1月19日に幕を閉じた。残ったのは各家具メーカーが来訪者を魅了した数多くの先駆け的で斬新なデザインコンセプトだった。
ロルフベンツもこの場で新しい時代に向けた革新的な家具コンセプトを発表した。ここではそのハイライトを紹介する。
ドイツ品質とイタリアデザインの融合
今回先進的なインテリアを求める人が必ず訪れたロルフベンツのブース。その理由は、フェアの開催前に必ず家具業界では話題となる「Stylepark Selected Award imm cologne 2020」を受賞したROLF BENZの新作「LIV」が発表されたからだろう。
ROLF BENZの新作「LIV」は、モジュール型のソファユニット、シェルフとコーヒーテーブルから構成されたラグジュアリー感溢れるリビング家具シリーズである。このケルンフェアでデビューを飾った新たな家具コンセプトは、イタリアのデザイン事務所「Nichettostudio」 と共に開発された。「現代の多様な住空間に適応できるソファシステムをつくること、それが今回の課題でした。あらゆるシーンに最適な組み合わせ自由自在にできるような商品を求めていました」、と代表のLuca Nichetto氏が語る。その言葉通り、「LIV」はクリアなラインとソフトな座り心地に加え今までにない柔軟性を兼ね備えている。座面クッション、背もたれ、アームレストは様々な仕様オプションから任意に組み合わせることが可能。さらにシェルフユニットを組み合わせることでデザインの幅が更に広がる。
ケルンフェアで発表されたもうひとつのアイテムがLIVソファにマッチしたコーヒーテーブル、ROLF BENZ「901」。ソファの繊細なフォルムを取り入れたコーヒーテーブルは正方形または長方形と2つの高さから選択できる。また「902」のコンパクトなサイドテーブルは片手でも簡単に持ち運びができる取っ手つきでさまざまなシーンに活用できる。テーブルトップはどちらとも天然石またはクリアガラスから選べる。
ラグジュアリーダイニング
待望された新しいダイニングセットも2020年にリリースされた。上品な座面シェルが特徴的なROLF BENZ「600」と彫刻のような存在感溢れる新しいダイニングテーブルROLF BENZ「929」は多くの目を惹いた。この新作のデザインを手がけたのがハンブルグのデザインデュオのホフマン&カレイス。
クラシックなシェル型のダイニングチェアに新たな独自のデザインテイストを加え、同時に最高の座り心地を実現したダイニングチェア。ウンブラグレー又はアントラサイト色のシェルには、オプションで5色から選べるコアレザーを張ることも可能だ。またレッグ部にはメタルタイプまたはウッドタイプが用意されており、回転機能を追加することもできる。さらに豊富な張り地コレクションとフレームオプションが用意されており、個々のスタイルに合わせた一品ものを選ぶことができる。
シェルチェアのROLF BENZ「600」に劣らず、ダイニングテーブル「929」も強い存在感を醸し出す。テーブルトップは無垢材または天然石から3つのサイズオプションで用意されている。ウンブラグレー、ブラックまたはマットスチールから選ぶくことができるパンチングデザインのメタルベースはその繊細さからも一際目を惹いていた。
住空間のアート
パブロ・ピカソの一筆書きの作品からインスピレーションされて生まれたのが、ケルンのデザインデュオ「kaschkasch」がロルフベンツのアクセサリーコレクションのためにデザインしたコートラッグ、ロルフベンツ「908」。まるでアート作品のような優雅なフォルムで折り曲げられたスチール製の構造体には、小物、衣類やバッグなど多彩なアイテムをかけることができる。空間にお洒落なアクセントとしてフェアでも注目されたアイテムだ。
この新たな20年代のインテリアデザインが今後どのように進化していくか、今後も乞うご期待ください。